セルフエステでよくある失敗

セルフエステは自分でプロのエステマシンが使えて、エステに通うより低価格で行えることが魅力です。一方で、手軽さゆえに「痩せた実感が湧かなかった」「効果が感じられなかった」といった意見も。

セルフエステでよくある失敗例を元に、失敗の原因を解説します。他にもセルフエステの利用で問題となっているトラブルに巻き込まれないよう、回避策を紹介するので参考にしてください。

セルフエステは本当に効果がない？

セルフエステでよくある「効果が出ない」という失敗は、3つの原因が考えられます。

今セルフエステに通っていて効果が感じられない方、過去にセルフエステで挫折してしまった方は、自分の行動に当てはまる項目がないかをチェックしてみましょう。

【失敗の原因1】自己流ケアを行っている

ネットや雑誌、テレビから「これをして〇キロダウンした！」「これを食べたらスルスルと体重が減った。」などの新しいダイエット情報がたくさん流れてきます。とりあえず気になるものに挑戦しても、失敗してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか？確かに食事制限をすれば体重は一時的に減少するかもしれませんが、自分に合わないダイエット方法だと、継続することは難しいでしょう。

エステサロンでも同じで、自己流で脂肪が気になる部分だけをケアしていても、実は自分の体質的には別のマシンの方が効果的といったミスマッチが起こっていることも。

自分にはどんなやり方が合っているかが分からない方は、専門的な知識を持ったスタッフが常駐するセルフエステサロンを選ぶのがおすすめ。レクチャーを受けながら施術を行えて、正しい知識を身に着けられるので、自己流でやるより効果が表れやすくなるかもしれません。

【失敗原因2】途中で挫折して続かない

ダイエットは継続が重要です。初日～1週間は張り切って続けられても、その後はだんだん面倒くさくなってしまうことも少なくないはず。

次第に食事制限が緩くなったり、筋トレをやめてしまった経験はありませんか？セルフエステも継続することが非常にポイントです。仮に1～2回で効果が現れたからといって、通うのをやめてしまったら意味がありません。

完全無人の個室エステサロンの場合は、自分のペースで通えるうえにプライバシーが守れる所が良い点ですが、客観的にアドバイスをくれる人がいないため、人によっては効果を実感しにくくモチベーションを保つのが難しいかもしれません。

一人でコツコツやるのが向いているのか、常駐のスタッフや友人と一緒に取り組むのが向いているのか、自分で継続できるコツを模索してみましょう。

【失敗原因3】セルフエステマシンの使い方を間違えている

エステマシンの使い方を間違えて結果につながらないケースがあります。使い方を確認せずに、なんとなくマシンを使っていると当然正しい効果は得られません。

初めて訪れた店やマシンの場合は、必ず使い方を確認してから使用することが大切です。

プロのエステティシャンも使う高出力のマシンを利用するため、よくわからないまま間違って使用しまうと、火傷・怪我をしてしまうケースもあるようです。

セルフエステでは動画や説明カードを使って、マシンの効果的な使い方を確認できます。自分で確認するのが苦手な場合は、スタッフに使い方を教えてもらえるセルフエステサロンを選ぶのがおすすめです。

セルフエステで起こるトラブルと対策について

国民生活センターには、毎年セルフエステにまつわる事故やトラブルを相談する事案が多く寄せられています。

自分でセルフエステを利用する際に、リスクを少なくするにはどのような対応をすべきかまとめました。

契約縛りがないか事前にチェックすること

契約するのに継続契約の期間に縛りがあると、万が一の事故やトラブルが生じてもすぐに解約できなかったり、解約金がかかってしまう場合があります。

縛りがあるために言い出しにくくなって、無理に通い続けて無駄に料金を支払い続けてしまう方も少なくないようです。

セルフエステを選ぶ際は、支払い方法や解約条件の有無や返金対応がどうなっているのかを事前にチェックして、無理のない契約内容か確認しましょう。

自分の街にお店が少ない場合は大手サロンを選ぶ

自分の住む街にセルフエステサロンが少ない方は、どのサロンが優良店なのか比較しづらいものです。そんな時は全国展開している大手サロンを選ぶのがおすすめ。

トラブルや事故が起こった際に、個人でセルフエステを経営している場合は、対応人数が少なく体制が整っていないと、すぐに対応してくれないケースも考えられます。

全国展開している大手のセルフエステサロンなら、対応マニュアルや体制づくりが整っているので、トラブルにも迅速に対応してくれるメリットが。スタッフ研修もしっかり行われているので、対応やマシンの知識など、都心のセルフエステと同様のレベルのサービスが受けられるのが魅力です。自分の住んでいる地域から通える距離か？無理なく通えるペースを取れるか？など自分のライフスタイルと照らし合わせながら検討していきましょう。

実際にあったトラブル事例

国民生活センターに寄せられた相談事例を紹介します。

【ケース1】マシンを使ってやけどを負ったが一切責任を負ってもらえなかった

セルフエステ店で月に1回12,000円で通っています。痩身エステでラジオ波や超音波が出るものを脚に使用しました。いつも自分で電源を入れて温度設定を行うのですが、いつも通りの温度設定「レベル1」にして脚に使用した瞬間にやけどをしました。状況から見てマシンの故障であると店舗側に伝えました。病院へ行き受診したところ「Ⅱ度熱傷」との診断。後日、診断書を持って店舗へいったところ「規約に返金も退会も書いてあり、当店は責任一切がない」と言われました。現在そのエステサロンは利用しないですが、補償などの請求はできないのでしょうか？病院へは1度受診し、塗り薬を処方されました。

参照元：国民生活センター[報告書本文]（https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200213_1.html）

【ケース2】キャンペーンの詳細説明を受けずに高額請求された

スポーツジムで見かけた「セルフ脱毛100円キャンペーン中！」という広告に惹かれて、セルフエステ店を利用しました。脱毛器の使用方法の説明を受けたあと、自分で脇や腕、脚3カ所を1時間ほど使用。施術していたところ脱毛器が動かなくなったので、お会計することにしました。すると「135ショット使用で13,500円になります」といわれ、高額請求されてびっくりしました。この時に初めて1ショット100円だということを知らされたのです。担当者からは説明がなかったと伝えたところ、その日はそのまま帰宅。後日店舗から連絡があり「半額でもいいのでお支払いをお願いします」と言われましたが、支払わないといけないのでしょうか。

参照元：国民生活センター[報告書本文]（https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200213_1.html）

【ケース3】しつこい勧誘を受けて仕方なく契約してしまった

インターネットで見つけたセルフエステに興味を持ち無料体験ができるお店に予約していきました。超音波で脂肪を溶かす施術のマシンを使用中、担当者から、月額コースの入会を勧められました。しかし、体験後に少し気分が悪くなったため「今日は施術後に気分が悪くなってしまったので、契約するのは少し考えてから連絡したい」と伝えました。ところが「今日入会すれば入会金と事務手数料が無料になる」と強引に勧められて、断り切れませんでした。その日に月額1万円コースを契約しましたが、やはり後日解約したいと申し出たところ「解約には3万円かかる」と言われてしまいました。強引な勧誘や高額な解約金に納得できません。

参照元：国民生活センター[報告書本文]（https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200213_1.html）

【ケース4】解約を申し出たところ契約の縛りがあり高額な解約金を請求された

「月額料金が1万円から！セルフエステが通い放題」というインターネット広告に興味を持ち、体験コースを予約しました。スタッフから痩身機器の使い方を教わり、その後は自分で施術。体験終了後、エステ通い放題コースを勧められて「今日入会すれば体験料と入会金が無料になる」といわれ、その日に入会しました。しかし、後からどのくらい自分が通えるのか分からないと思い直し、解約を申し込んだところ「3カ月継続しないと違約金が発生する」「今やめた場合、入会金2万円と今月の会費分約35,000円を支払ってほしい」と言われました。違約金が高すぎるので、何とかならないでしょうか。

参照元：国民生活センター[報告書本文]（https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200213_1.html）